施工ブログ

現在進行中の施工現場レポートです。

2024.07.31
[花尾災害復旧]ジオテキスタイル補強土壁

7/27(土)より、ジオテキスタイル補強土壁工法(8段目~16段目)の施工に取り掛かっています。

0_ジオテキスタイル補強土壁工法(アデムユニットキャップ工法)とは? 
盛土内に敷設されたアデムと壁面材を連結して積層することで、急勾配の補強盛土・補強土壁を構築する工法です。※1~7段目の拘束土壁工法(ジオステージ工法)は、背面をも拘束し盛土材を包み込み一種の「土のう」としていましたが、この工法は背面は拘束しない工法です。背面の型枠設置・アデムの巻き返し・上段アデムとの連結以外は、施工方法にほぼ変わりはないようです。

1_アデムの加工
予めストックヤード等でアデムを設計長さに切断します。

2_法面ユニット連結金具仮留
ユニットとアデムを連結するための連結金具を取り付けます。連結金具のらせん部の山が一目づつユニットの目に合うようにはめ込み、直線捧をユニット底面のらせん部にさし込みます。※HG-80以上は、2列設置します。(8段目はHG-200)

3_1段目法面ユニット設置、アデム敷設
ユニットを計画位置に正確に設置し、隣り合うユニット同士をインシュロックで2箇所固定した後、ユニットの底版かかと部を固定ピンにて2 箇所留めます。ユニットの上に、所定の長さに切断したアデムを重ね、直線捧をアデムの上側のらせん部にさし込み接続し、地山側は2隅を固定ピンで固定します。※隣り合うアデム同士が10㎝以上開かないように注意します。

 

4_法面ユニットの組立
補強拘束ネット付き植生シートを、種子帯を盛土側にして付設し頂部にユニットキャップを取り付けた後、法面側と底版側のマーキングに合わせ背筋を取り付けます。

5_盛土材のまき出し、敷均し、締固め
1層の仕上り厚さを20cm以下となるように、バックホウと人力により平坦に敷均します。締固めは、ハンドガイドローラーにより所定の密度がえられるよう入念に行い、端部や狭隘箇所についてはコンパクターにより行います。

6_層厚管理材敷設
2層目までの締固め完了後、幅1.0mの層厚管理材を法面延長方向に敷設します。さらに、3層目のまき出し、敷均し、締固めを行います。(層厚管理材は、法面ユニットに作用する土圧を低減させるとともに、植生の為の保水材としての働きを有します。)

7_水平排水材敷設 ※偶数段のみ
厚管理材敷設後、盛土材料に生じる過剰間隙水圧の消散を目的とされている水平排水材を所定の位置(@2.4m)に敷設します。

8_植生シートの巻上げ、次段へ
3層目締固め完了後、補強拘束ネット付き植生シートを巻上げ、次段の法面ユニットを配置します。

 

ここまでが、基本的な流れです。これを16段目まで行います。

お盆休みまで、何段目まで完了できるでしょうか?

2024.07.26
[花尾災害復旧]補強盛土_現場密度試験

7月22日(月)、補強盛土工の1回目の現場密度試験(突き砂による土の密度試験(JGS 1611))を行いました。

本日(7/26)、手元に報告書が届いたので報告します。

〇富山県土木工事施工管理基準〔品質管理基準〕では、下記が規定されています。

 ・規格値:最大乾燥密度の95%以上

 ・試験時期・頻度:500㎥につき1回の割合で行う。※1回の試験につき3孔で測定し、3孔の最低値で判定を行う

 本工事の谷側起点側の補強盛土工の設計総土量は約1,100㎥なので、ジオテキスタイル拘束土壁(1~7段目)で1回、ジオテキスタイル補強土壁(8~16段目)で2回の計3回実施する予定にしています。

 今回の試験結果は、①95.9 ②96.7 ③96.6 で、判定は【合格】でした。

 

2024.07.26
[花尾災害復旧]社内安パト⑦

昨日(7/26)、当社安全担当による毎月1回抜き打ちでの社内安全パトロールでした。

現場の作業状況や保安施設等、各種安全書類等についてチェックしていただきました。

特に指摘はありませんでしたが、

「暑い日が続くので、熱中症対策を万全に!」

「お盆休み(8/11~8/15)規制解除の際は、保安設備に不備が無いように!(通行車が安全に通行できるように!)」

とのことでした。

 

さて、現場のほうはというと、本日で拘束土壁(1~7段目)が完了しました。

明日からは、補強土壁(8~16段目)の施工となります。

2024.07.23
[花尾災害復旧]熱中症警戒アラート

富山県では、4日連続で熱中症警戒アラートが発令されています。

現場は、標高約200m地点なので、少しは気温が低いようですが、現在作業している谷側は無風でとにかく暑いです。。。🥵

熱中症にならないよう、適度な休息とこまめな水分補強を徹底しています。

また、本日梅雨明けとの予報でしたが、明日が雨で梅雨明けは26日以降の見込みとのことです。。。晴れると気温が高く日差しが強いので、体はしんどいですが作業がスムーズに行えてます。まとまった雨が降ると作業を中止せざるを得ません。はやく梅雨明けしてほしいです!

体調を崩しやすいですが、体調管理を徹底するよう作業員にも指導しています。

現場には2箇所温度計(熱中症計)を設置しています。気温とWBGT値を休憩のタイミング等の参考にしています。

2024.07.20
[花尾災害復旧]お盆休み(夏季休暇)のお知らせ

お盆休み中は一旦規制を解除しますのでお知らせします。

8/11(日)から8/15(木)までです。

よろしくお願いします。

現場は、雨によりなかなか思うように施工できませんが、現在補強土壁の5段目を施工しているところです。

施工には雨は「敵」ですが☔、、、野菜たちは「味方」にしてますね🥬

2024.07.17
[花尾災害復旧]雨で作業中止

本日(7/17)は、昨晩から雨が降り続いていて、土工作業が行える状況ではなかったので、先に使うアデムの切断作業を行いました。

午後から、天気が回復してきたので少し土工作業を行いましたが、早く梅雨明けしてほしいです💦

2024.07.10
[花尾災害復旧]7月度安全教育

本日(7/10)は、今朝からの大雨で施工できないと判断し、雨対策だけ施した後作業は中止として、午後から7月度の安全教育を行いました。

①13:00~13:20

 計画工程の説明

②13:20~14:00

 大雨や台風に備えて

 

③14:00~15:00

 墜落災害防止のための移動はしごの使用方法等について

 

④15:00~16:00

 目が良くなる視力回復方法(外視筋トレーニング)※

⑤16:00~17:00

 DVD視聴「重機災害の恐怖」

 

※「目が良くなる視力回復方法」今回は、主に外視筋トレーニングというのをしてみました。

 ・①~㊿までの数字が散らばっているので、順番に数字を見つけて、指で数字にタッチしましょう。(3分以内)

 ・2けたの数字を左上から順番に目で追って、「58」がいくつあるか数えてみましょう。(40秒以内)

 ・4けたの数字を左上から順番に目で追って、「9125」がいくつあるか数えてみましょう。(1分以内)

 ・8つの図形の中で、2つだけ同じ図形があります。そのアルファベットを答えましょう。(40秒以内)

などなど。ほかにもいろいろな簡易トレーニング方法があるみたいですよ。ぜひ、試してみてください。

https://eye.kenkobook.com/

2024.07.06
[花尾災害復旧]プランター栽培

今回も、現場事務所前でプランター栽培を行っています。

ゴーヤ、ミニメロン、なす、ピーマン、ミニトマトを栽培しています🥬

少しずつ、実がなってきています🍅

2024.07.06
[花尾災害復旧]ジオテキスタイル拘束土壁

7/1(月)より、ジオテキスタイル補強土壁(1~16段)の施工を開始しました。

1~7段については拘束土壁工法にて行います。

 

0_ジオテキスタイル拘束土壁工法とは?
ジオグリッドで盛土材を包み込み拘束した一種の「土のう」を積層した構造となっています。ジオグリッドで拘束された盛土材は圧縮耐力に優れ、擁壁としての構造物として有効です。また、急峻な地形において、掘削量が低減でき、コスト削減が可能です。また、法面を緑化することが可能で自然との調和がはかれます。

1_アデムの加工
予めストックヤード等でアデムを設計長さに切断します。
切断したアデムに上下連結用の連結金具を2set 設置します。

2_法面ユニット連結金具仮留
ユニットとアデムを連結するための連結金具を取り付けます。連結金具のらせん部の山が一目づつユニットの目に合うようにはめ込み、直線捧をユニット底面のらせん部にさし込みます。

3_1段目法面ユニット設置、アデム敷設
ユニットを計画位置に正確に設置し、固定ピンにて2 箇所留めます。ユニットの上に、所定の長さに切断したアデムを重ね、直線捧をアデムの上側のらせん部にさし込み接続します。ユニットに植生シート、ユニットキャップを取り付けます。

4_背面型枠設置
背面型枠を計画位置に配置します。

5_盛土材のまき出し、敷均し。締固め
1層の仕上り厚さを20cm以下となるように、バックホウと人力により平坦に敷均します。締固めは、ハンドガイドローラーにより所定の密度がえられるよう入念に行い、端部や狭隘箇所についてはコンパクターにより行います。

6_層厚管理材敷設
2層目までの締固め完了後、幅1.0mの層厚管理材を法面延長方向に敷設します。さらに、3層目のまき出し、敷均し、締固めを行います。(層厚管理材は、法面ユニットに作用する土圧を低減させるとともに、植生の為の保水材としての働きを有します。)

7_アデムの巻き返し、上下連結
1段目のアデムを巻き返し、2段目のアデムと連結します。
1段目は基盤排水層であることから、吸出し防止材を全面に敷設します。

8_2段目法面ユニット設置
ユニット方向に十分なテンションをかけた状態で、アデムとユニットと連結します。

9_背面巻き込み部締固め
背面の巻き込み部にテンションを与える為コンパクターでアデムの上から巻き込み部の締固めを行う。かけた状態で、アデムとユニットと連結します。

10_裏込め部締固め
背面地山とアデム補強領域の間に裏込め土を投入します。裏込め部についても、補強領域と同程度の締固めを行います。

※ここまでが基本的な一連の流れになります。今回は1段目で基盤排水層であることから、全て砕石(C-40)でしたが、2段目からは現地発生土になります。また、2層目以降はこれらのほかにも、「水平排水材の敷設」「縦断排水管の布設」「横断排水管の布設」などがあります💦
「ねけ」「もれ」の無いよう、しっかり施工管理していきたいと思います‼️